導入事例
北足立卸売協同組合 ※農経新聞 2010年7月19日掲載

組合では「Mr. 青果問屋」の機能を拡張させた「代払精算システム」を導入。
組合員は、現状のシステムを変更することなく、いくつもの新機能を活用。


東新システムが構築してきたノウハウは、近年では仲卸組合にも導入されています。
東京北足立市場青果卸売協同組合(組合員18社)では、2010年6月、当社が開発した「代払精算システム」を導入。これは、「Mr. 青果問屋」の基本機能を活かしながら、さらに機能を拡張させたシステムです。導入の経緯や効果について、江端豊洋事務局長にお話をうかがいました。


機能や素早いサポート体制に加え、数社の組合員が
すでに「Mr. 青果問屋」を採用していることから、導入を決定。


同組合では、以前のシステム(オフコン)が老朽化し、データを毎日フロッピーに保存していく必要があるなど、使い勝手の面でも新システムの導入を一年以上前から検討してきました。そして、複数の業者の提案を検討した結果、機能と素早いサポート体制が評価され、当社のシステムの導入となったのです。すでに数社の組合員が「Mr. 青果問屋」を採用していることも一因となりました。

「スムーズな稼働」と「万全なシステムの構築」という課題を解決。
さらに「高速性」が大幅な業務時間の短縮を実現。


仲卸組合の「代払精算システム」とは、買参人が複数の仲卸から仕入れたデータを買参人ごとに一枚にまとめ、買参組合に提出することで、仲卸からの請求が成立するシステム。買参組合はこの請求データをもとに、仲卸組合に仕入れ代金を支払います。もしシステム上のトラブルなどでこの請求が滞ったとしても、毎日の卸への代払い(買参組合に対する卸からの仕入代金請求)は免れません。このためスムーズに稼働し、データバックアップも万全なシステムの構築が課題でした。この課題を解決したのが、当社の「代払精算システム」でした。
現在、サーバは一台ですが、組合員のデータを取り込むと同時に、パソコンにもデータおよび機能をバックアップ。万一のトラブルにも、パソコンからすぐに起動できます。もうひとつの特徴は「高速性」。全組合員からの膨大なデータを処理する清算システムですが、新規導入した高速ページプリンタを活かした軽快な処理性能で、大幅な業務時間の短縮を実現しています。

新システムでは、新規商品の追加や、
品名への規格情報の付加などにも柔軟に対応。


組合員は、毎日フロッピーを持ち込み、二台の端末に自分でデータを入れていきます。自社データをいつでも見ることができるようになったことなどで、データの印刷も必要な分だけで済むといったメリットも生まれました。「まだ場内LANまでは敷設されていないが、メールでも受け取ることができる体制にしている」と江端事務局長は説明されます。
また、商品については組合で標準コードを管理し、組合員からはこの標準コードでデータを受け取る仕組みとなっていますが、これまでは新規商品の追加や、品名への規格情報の付加などに柔軟に対応できない問題点がありました。
これに対し、新システムでは、各仲卸側から買参人に的確な品名情報を伝えられるように改善し、「産地表示」にも対応。同組合ではこれらの新機能を、各組合員の現状のシステムの変更を求めることなく実現しました。