導入事例            
愛知県岡崎市場・山忠青果 ※農経新聞 2016年1月25日掲載

最終目標は、ロット別の在庫管理。
様々な要素まで加味して、担当者が在庫管理に徹することが理想。


愛知県の岡崎地方卸売市場(民営、開設者・卸=愛知県中央青果)に本店を構える山忠青果は、年商24億円という大手の青果仲卸。本店のほかに豊橋営業所があり、従業員62名という構成です。同社が、利益管理・販売管理・在庫管理にどのように「いちばクラウド青果問屋」を活用されているのか、黒部有希社長および経理担当の中根結業務課長にお話をうかがいました。

2005年に「Mr.青果問屋」を導入。
基本的な機能を活用し、利益や在庫の把握を可能に。


量販店対応をメインとする山忠青果ですが、実は以前には本格的なOA化は行っていませんでした。この点について黒部社長は、「スーパーの統一伝票だけは印刷していましたが、他は手書き伝票でしたね」と振り返られます。
しかし、これでは事務的な手間が膨大となるうえ、期末にならないと損益も把握できず、リアルタイムの利益管理は難しいのが実情でした。さらに在庫の有無や価格について顧客から問い合わせがあっても担当者しかわからず、しかもそれが正確でないケースもあったとのこと。
これらの解決のため2005年に前バージョンの「Mr.青果問屋」を導入。まずは売上請求、在庫管理などの基本的な機能を活用し、どの時点においても一定程度の利益や在庫の把握ができるようになりました。また、導入に合わせて中根結業務課長を採用。これによりスムーズなOA化をサポートしています。同社の営業員は30歳代が主体と若いこともあり、「Mr.青果問屋」の導入当初においてもさしたる支障はありませんでした。

2012年に「いちばクラウド青果問屋」にアップグレード。
よりきめ細かい在庫と損益の管理を実現。


さらに同社では2012年に現在の「いちばクラウド青果問屋」にアップグレード。端末台数を大幅に増やし、仕入を営業担当者が入力できるようにしました。また、同じ品目を複数の担当者ごとに把握、本社・営業所の区分も組み込み、よりきめ細かい在庫と損益の管理を実現しました。同じく、卸からの請求データと自社仕入データの自動照合も実現。こちらは卸のデータがしっかりしていることもあって、「ほとんど修正の手間はかかりませんでした」と中根課長は説明されます。
「いちばクラウド青果問屋」導入後は、かねてからの課題であった受注業務のシステム化にも取り組みました。専任の担当者を1名置き、顧客からの注文FAXを夕方以降に入力していくというものです。これにより、それまで午後6時前後だった営業員の退社時間が午後4時前後に改善されました。同社では、クラウドのメリットを活かし、自宅からのデータ参照などにも対応。導入端末16台中、10台をシンクライアント(機能を絞った低価格コンピュータ)とし、導入経費を削減しています。


当面の運用目標は、仮伝の入力や伝票発行業務を
営業員が自分でもできるようにすること。


黒部社長は最終的な目標として、ロット別の在庫管理を挙げられます。
「同じ商品でも仕入日で仕入れ原価が異なることはもちろん、顧客ごとに異なる売価を設定することもあります。これらの要素まで加味して担当者が在庫管理を徹底できれば理想ですね」と抱負を述べられます。
「いちばクラウド青果問屋」の当面の運用目標は、“仮伝の入力や伝票発行業務を営業員が自分でもできるようにすること”、そして“棚卸頻度を上げること”。これらの運用・活用の強化により、さらに一歩進んだ導入効果を発揮することができます。このような一歩進んだ活用のためのプログラムとして、弊社および提携ベンダーのニッセイコムでは、活用支援コンサルテーションをご提案。多彩な機能を持つ青果問屋システムの活用操作の社内研修、運用上の改善相談なども併せてご提案・実施していきたいと考えています。