導入事例      
名古屋本場・石橋青果 ※農経新聞 2010年7月19日掲載

外食特有の細かい受発注とピッキングの合理化を目的に導入。
人件費削減、厳格な利益管理、事務処理の迅速化なども実現した。


名古屋市中央卸売市場本場の「石橋青果」は、年商21億円、社員・役員19人、パート26人という企業規模。近年は外食対応に力を入れ、外食特有の細かい受発注とピッキングを合理化しようと、2010年4月に「Mr. 青果問屋」を導入しました。導入後、石橋青果は、どのような変化を遂げたのか。同社の鈴木貴裕社長にお話をうかがいました。

導入への準備期間はわずか1カ月。
導入後は、発送上のミスもなくなり、人件費のロスも激減。


石橋青果が、「Mr. 青果問屋」を導入するにあたって設けた準備期間はわずか1カ月。社員の多くが若いということもありますが、コード体系もすべて変えたうえでの1カ月という短期間の対応は驚きに値します。
導入後は、前日までにFAXで受けた発注をあらかじめ入力。「Mr. 青果問屋」の「加工・振替機能」により、ケース主体の仕入れ単位から、1個、1パック、場合によっはグラムなどの受注単位に振り分けます。この作業を事前に行うと同時に、顧客の店舗別にピッキングリストを作成。これにより、かなりの作業効率アップとパートの人件費削減につながりました。
同社では、月に約4万個のピッキングを行いますが、以前は発送上のミスが月間で6~7件発生。そのたびに社員が顧客の店舗に返品のために出向き、人件費のロスも大きかったとか。しかし、現在では、発送ミスもほとんどなくなりました。

「利益管理機能」に高評価。
営業員は、利益をリアルタイムで把握できるようになった。


鈴木社長がもうひとつ評価しているのが、「利益管理機能」。青果物の場合、同じ産地の同じ等階級の商材であっても、その仕入れ価格は仕入日や仕入先によって異なることが多々あります。その点、「Mr. 青果問屋」では、仕入れたロットごとに、仕入日、仕入先、等階級、原価などを細かく設定できます。
顧客への販売結果についても、「いつ仕入れたか」「どの商品で対応したか」を設定できますので、厳格な利益管理が可能に。月次帳票ともリンクしているため、「営業員は、今月自分がどれだけ販売して、どれだけの利益を上げているかをリアルタイムで把握できるようになった」と鈴木社長は導入の効果を語ります。

手間と効果のバランスを見ながら、独自のやり方も考案。
今後の運用では、取引先の発注データをオンラインで受け取る。


同社では、入力の手間と効果のバランスを見ながら、独自のやり方も考案しています。たとえば、外食対応では、基本的に当日仕入れ品だけで対応。これは、外食産業の規格が細かい上に、顧客ごとに仕入れがバラバラで、在庫で対応すると利益が見えにくくなるからです。一方、スーパー対応では、在庫の仕入れ原価はいちばん新しいもの(最終仕入価格)で統一しています。
さらに、得意先別の利益管理ができるようになったのは大きいと鈴木社長。「とくに大口の取引先は自社への影響が大きいので、しっかり管理したい」と。ただ、厳格な管理を実践するためには、どうしても入力する項目が多くなります。その対策として、今後の運用では、取引先の発注データをオンラインで受け取ることに取り組んでいく意向です。

当社では「仕入照合管理機能」の活用をご提案。
さらに営業に時間と労力をかけることが可能に。


同社では、現時点では、午後2時前後に届く卸からの請求データと担当者の仕入データを、ミスがないようにマッチングさせ、それから棚卸し入力をしているため、事務終了が午後4時近くになっています。
この点について、私たち東新システムでは、"先に棚卸入力を済ませた上、「Mr. 青果問屋」の「仕入照合管理機能」を利用して請求と仕入データを引き当てれば、翌日に最終チェックをするだけになります"とご提案。この提案を容れた同社では、事務処理の終了時間を早め、さらに営業に力を入れていくことが可能になりました。