導入事例              
土浦魚市場 ※みなと新聞 2014年9月8日掲載

900社に上る得意先の伝票を速やかに処理。今後は、
得意先ごとの損益状況を明確に把握し、営業戦略に活かす。


「売り上げの入力に時間がかかりすぎる」「伝票処理の負担が大きい」「在庫管理の精度が悪い」――多くの水産物仲卸会社にとって、業務の効率化や在庫管理の精度向上は喫緊の課題。この課題を解決するのが、「Mr. 魚問屋」です。この専用システムは、画面タッチで簡単に売り上げが入力でき、入力データは帳場に連動し伝票の発行が可能、しかもデータ作成、在庫管理機能も備えており、ここ土浦魚市場においても多様なニーズにお応えしています。同社の掛札尚樹社長にお話をうかがいました。
(記事中の事項は取材時のものです)

※「Mr. 魚問屋」は、2010年にクラウド版「いちばクラウド魚問屋」にアップグレードしています。


2014年3月、消費税の改正などを契機に「Mr. 魚問屋」を導入。
導入にあたっては、元SEの厳しいチェックをクリア。


茨城県土浦市に社を構える土浦魚市場株式会社は、魚介類に加え、青果・食品も扱う民間の消費地市場。スーパーをはじめ、ホテル、レストランなど得意先は900社に上ります。食堂経営も手がけ、土曜日は1050円でマグロ食べ放題のサービスを提供するなど、テレビ番組で何度も取り上げられている地元の有名店です。
同社では、900社という得意先の多さから伝票処理の負担が大きく、従来の汎用システムでは在庫管理ができないこともあって、かねてから新システムの導入を検討していましたが、(1)2014年4月からの消費税率の改正、(2)ウインドウズXPのサポート終了―の2点を契機に、同年3月、「Mr. 魚問屋」の導入に踏み切りました。
導入に当たっては、「Mr. 魚問屋」以外のシステムも検討。しかし掛札社長は、「正直言って費用はかかったが、他社のものは水産仲卸専用ではないため完成度が低く、満足できなかった」と当時を振り返られます。掛札社長の前職は銀行のオンライン構築に携わるSE。新システムの検討にあたっては、元SEの厳しいチェックがあったことは言うまでもありません。

旧・汎用システムでは
営業は事務作業に追われ、事務員は残業の日々。


「土浦魚市場の売り場は「近海」「遠海」「冷凍」「えび・塩干」「マグロ」「加工」「青果」から成っています。現在では、各現場に合計7台のタブレット、帳場に2台のタブレット、事務所に4台のPCが設置され、効率的な伝票作業が行われていますが、旧システムの下では、各売り場で一件ごとに伝票を手書きした上で、電卓で弾いた金額を記入してお客さまのところに持参。それと並行して事務員が売り上げを入力するという「打ち込むだけの管理」に終始していました。
このため、営業担当者は日々事務作業に追われ、本来の魚を売る「営業」に十分な時間を使えない状態が続いていました。一方の事務員はというと、900社もの得意先の伝票の処理・集計に多大な時間を要し、残業が常態化していました。

導入の最大の狙いは、全社一丸となって
業績アップを図ること。


しかし、「Mr. 魚問屋」導入後は、営業担当者の事務作業はタブレットで売り上げを入力するだけ。その後の一連の事務作業は事務所側へと移管されましたが、「それでも事務量は従来の3分の1に減った」と掛札社長。その結果、事務員の残業は、請求作業が集中する月末の2 日間だけになりました。各担当者が独自に帳面上で行っていた在庫管理についても、システム処理への移行により、ほぼ完璧になりました。
業務の効率化による事務処理時間の短縮、在庫管理の精度向上を達成した土浦魚市場。「その最大の狙いは全社一丸となって営業に取り組み、業績アップを図ること」と掛札社長。「営業はいままで事務作業にかかっていた時間を本来の魚を売る営業や顧客とのコミュニケーションにあて、さらには積極的に外商に出る。事務員も魚の知識を深め、営業担当者が不在の時には代わって対応し、営業サポートができるようにする」と抱負を語られます。

土浦魚市場 HP▶ http://www.tsuchiurauoichiba.com/