導入事例  
川鉄 ※みなと新聞 2016年1月8日掲載

商売に大切なことは人と人とのつながり。
導入にあたってのサポートも、つまりは人と人とのつながり。


カキ、カニ、貝類、寿司種、活魚と豊富な品揃えが自慢の築地仲卸の川鉄。50年以上の社歴を誇り、現代表は3代目。仕入れの大半は大卸からの一方、得意先はスーパー、鮮魚小売店、寿司店、居酒屋、レストランと多岐にわたり、一般顧客や同業の仲卸向けの販売も多いとのこと。現代表の母君で、皆から“おかみさん”と親しみを込めて呼ばれ、いまなお店頭で中心となって接客されている宇田川きよ子さんと、経理担当で現代表の奥さまにお話をお聞きしました。

ちょっと事情があって他社システムに切り替えたものの
2015年春には再び「魚問屋」を導入。


同社ではもともと「いちばクラウド魚問屋」を使っていましたが、宇田川さんいわく「ちょっと事情があって」他社のシステムに切り替えたものの、サポート体制のあまりの悪さに辛抱が切れ、3年余のリース期間が残っているにも関わらず、2015年春に再び「魚問屋」を導入しました。
現在、帳場と事務所(千葉県浦安市)にそれぞれ端末1台ずつ、計2台で「魚問屋」を活用。クラウド版のためサーバ設置の必要はなく、東新システムが運用する堅牢なデータセンターの専用サーバで管理しているためセキュリティ対策も万全です。

システムの導入に当たっては
サポート体制の重要なことを実感。


お話を聞くなか、宇田川さん奥さまともにシステム導入に当たってはサポート体制がいかに重要かを力説されます。
「他社は連絡してもなかなか来てくれなかったし、来ても何もわからなかった。システム自体の質の低さに加え、アフターフォローの悪さに本当に頭に来た」と奥さま。一方の宇田川さんは「誠意」という言葉を繰り返され、他社の誠意のなさを嘆く一方で、「その点、魚問屋はサポート体制も整っているし、機能性も高い。雲泥の差」と厚い信頼を寄せられています。

レスポンスの課題については
東新システムも引き続き改善に努めていく所存。


売掛から在庫、利益管理と日々の販売業務に活用するなかで、「早い、間違いがない」「仕事が速くスムーズに進む」と「魚問屋」の機能を高く評価される奥さまですが、ただ一つ「入力時に画面の動きが時々遅くなることがある。この点は何とか改善して欲しい」と率直に語られます。
処理の軽快さは仲卸システムの生命線であり、クラウドサービスという性格上、多少やむを得ない面もあるとはいえ、このレスポンスの課題については、私たち東新システムも真摯に受け止め、引き続き改善に努めていく所存です。

豊洲市場への移転に伴い、品数は減るかもしれないが
創意工夫でこれまで以上に良質なものを提供していきたい。


2016年11月には、築地市場の豊洲への移転に伴い、川鉄も豊洲市場へ移転します。現在よりも店舗の敷地は狭くなり、交通の利便性も悪くなるため、とりわけ個人客の減少が予想されます。しかし、宇田川さんは「品数は減るかもしれないけど、仕入れは創意工夫して、これまで以上に良質なものを提供していく」と決意のほどを示されます。
ITによる経営が進んでも「商売に一番大切なことは人と人のつながり」と宇田川さん。新市場に移転しても「お客さまに対する感謝の気持ち」を忘れずに、誠意を基本に商売を展開していく方針です。