導入事例  
ムラマツ ※みなと新聞 2015年11月4日掲載

2014年10月にクラウド版に移行。業務の効率向上を実現したいま、
「第二の創業」の重要なツールとなるタブレットの活用も計画。


横浜市中央卸売市場本場内に店舗を構えるムラマツは、現在「いちばクラウド魚問屋」を活用する水産仲卸。2014年10月、南部市場から本場へ移転したのを機に、クラウド版へ移行しました。お話をうかがった村松享社長は、機能性の高さに加え、強力なサポート体制を整備していることが「いちばクラウド魚問屋」の一番の魅力と語られます。

26年間拠点にした南部市場と本場との統合に伴い、
本場へ移転。
これを「第二の創業」と位置づけ、新たな事業展開を図る。


1988年12月に創業したムラマツは、南部市場に店舗を構え営業を続けてきました。鮮魚を主体に貝類、カニ、エビとバラエティあふれる商品は、地場の大卸や、全国の産地・市場からの買い付け。長年の業歴と社長の人脈が、豊富な調達ネットワークを築いています。得意先は百貨店やスーパーストア内にショップを展開する水産物小売り大手、食品メーカーなど約100社。現在の従業員数は10人、年商は約6億円の規模を有しています。
創業26年目を迎えた2014年10月、南部市場と本場との統合に伴い、事務所・店舗ともに本場へ移転。そして2015年の今年、この1年を振り返ってみると、人の数、入手できる情報は格段に増えたものの、横須賀・逗子・鎌倉エリアのお客さまが減少していることが判明しました。同社では、鮮度が高く、品質の良い商品を適正価格で販売するのがモットー。数量をさばいて薄利を得るような商売は行ってきませんでしたが、やはり得意先が減ったのは痛手です。そのため、村松社長は今回の移転を第二の創業と位置づけ、新たな事業展開を日々模索しています。

クラウド版への移行により、業務スピードは格段に向上。
さらに専用サーバでの管理により、将来性も担保。


ムラマツが「Mr.魚問屋」を導入したのは2009年8月。2014年10月の本場への移転を契機に「いちばクラウド魚問屋」へ移行し、現在、事務所3台、帳場2台(うち1台はディスクが入っていない専用機)の合計5台の端末で「魚問屋」を活用。売掛管理、入金・支払い消し込み、在庫管理、利益管理などさまざまな日々の業務に役立てています。
村松社長は、「日次更新など業務のスピードは格段に向上し、残業時間も減少。それによってスタッフの負担が軽減したことが大きい」と導入効果を強調されます。事務所と帳場に1 台ずつ設置していたサーバは不要となり、各種のデータはすべて当社データセンターの専用サーバで管理する形態に。これにより、保守管理とともに機器更新などの"将来性"も広く担保できるようになりました。

万全なサポート体制ゆえに「いちばクラウド魚問屋」を選択。
導入当初の"つきっきりのサポート"も高く評価。


数ある販売管理システムのなかから「いちばクラウド魚問屋」を選んだ理由について、村松社長は、機能性もさることながら、市場専門のシステムゆえの万全なサポート体制を挙げられます。
「車でもそうだが、どれだけ品質が良くても壊れない保証はない。めったにないことでもトラブルが発生したときの対応が一番大切」。さらに「本場に移転してからシステムが立ち上がり、順調に稼働するまでの間、東新システムの担当者がつきっきりでサポートしてくれたことも有り難かった」と付け加えられました。

外に向かっての事業展開を視野に。
重要なツールとなるのが、タブレット。


本場への移転で情報量が飛躍的に増加し、「第二の創業期」となったいま、村松社長は、市場という枠にとどまらない、外に向かっての事業展開も視野に入れています。この新たな展開を確実にする上で重要なツールとなるのが、「いまや時代の流れ(村松社長)」であるタブレット。「時間や場所を問わずに、基幹システムに自由自在にアクセスできるのが魅力」と、タブレットの積極的な活用も計画中です。
生まれも育ちも横浜。生粋の「浜っ子」である村松社長は、魚の伝道師「おさかなマイスター」として、地の魚を使って横浜を活性させる活動にも長いあいだ取り組んできました。「魚」と「横浜」への熱い想い。それが村松社長の原動力になっています。